3月になりました。
多くの職場では平成30年度の人事異動や昇格などが発表され、新たな組織編成の準備に追われているところではないでしょうか。
ところで、介護施設によくある役職と言えば「介護主任(あるいは主任介護士)」
いつも思う事ですが、この役職の働き方って結構難しいです。
ある施設では、主任がフルに現場に入り、マネジメント業務は長時間の残業でなんとかしている…
ある施設では、主任が一切現場に入らず、現場を把握せず、でもトンチンカンな注意や施策を行なって介護士を振り回す…
人によって「介護主任の働き方はこうあるべきだ」っていう捉え方が様々なため、よっぽど上手くやらないとどこかしらに不満や軋轢が生まれます。
働き方にある程度裁量が与えられた役職だからこそ、上手にコントロールする必要があります。今回は、そんな介護主任の働き方について…
『排泄予知ウェアラブル・DFree』は世界を変えられるか
こんにちは、yuです。
大変お恥ずかしい話ですが、私はトイレが近いのが悩みの一つでして、将来介護される身になった時に、きっと介護士さんには迷惑かけるだろうなーと、今からそんな心配をしています。
そんな折に目に留まったこちらのニュース▼
以下、記事からの引用です。
「先進的な研究が果敢に進められているところ。今はまだ時期尚早ではないか」
委員の1人はそう述べた。「排泄介助を促す通知をどのタイミングで出せば真に現場を効率化できるのか。場合によっては介護負担が増えてしまう恐れもある。もう少しデータを積んでもらいたい」との注文がついた。
(中略)
「アラームがなった時に常に対応できるわけではない。施設ならいいが在宅ではまだ難しいのではないか」「直接利用者を支援するものではなく、在宅で確実に介護負担を軽減できるとも限らない。その辺りをもう少し追求して欲しい」。こうした指摘が相次いだ。
排泄予知ウェアラブルといえば、ベンチャー企業トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社が手がける「DFree」。
代表の方の過去のお漏らし体験や、数億円の資金調達なども話題となっており、メディアでも多方面から取り上げられています。
介護業界では先進技術の必要性は前々から言われていたのですが、中々パッとした製品が出てこない、実用性の低さから定着しない、というのがこれまでの実情でした。
私的にはこの製品に関してはとても興味がありまして、「果たしてDFreeの実用度はいかほどなのか⁉︎」今回は所感をまとめておこうと思います。
特養における通院付き添いに、加算をつけてくれませんか?
こんにちは、yuです。
今年の介護報酬改定について調べていて、ふと思い出したのですが、入居者さんが体調不良の時に行う通院の付き添いについて。
これって完全にマンツーマン対応ですから、けっこう大変なんだけど…
というのが今回のお話しです。
長時間夜勤施設が90%超、16時間夜勤が減らない本当の理由
先日、このようなニュースがありました▼
日本医療労働組合連合会が9日に公表した介護施設の夜勤に関する調査の結果 −− 。厳しい長時間労働になりやすい2交替制をとっている施設が、全体の92.5%にのぼると報告されている。前年から2.3ポイント上昇。このうち81.1%では、1回の長さが16時間を上回る夜勤が行われていた。医労連は夜勤の人員配置基準や介護報酬を引き上げるべきだと主張。広く議論を喚起するとともに、厚生労働省や国会議員などに改善を求めていくとしている。
この調査は、昨年の6月から10月にかけて実施されたもの。特養や老健、グループホーム、小多機など165拠点、4265人からの回答を集計したという。
私の所属する法人では、従来型特養では16時間夜勤、ユニット型施設では8時間夜勤が行われています。
長時間労働が身体に悪いという事はわかるのですが、16時間夜勤の方が利用者職員共メリットが多い、合理的な理由がそこにはあるのです…
リーダーになるための練習『 1 . 2 . 3 』
こんにちは、yuです。
介護施設である程度経験を重ねた介護士は、フロアの介護士を束ねる役、即ち「リーダー」という役職がつきます。
いち介護士からリーダーへの立場の変化。何をどのようにすれば良いのか戸惑う職員さんも多く、大体の人が苦戦を強いられます。
リーダーとなる人に教えたい事、学んでもらいたい事は色々とありますが、今回はそのうちの一つ、私がリーダー職員(あるいはリーダー候補)に課すリーダーになるための練習方法をご紹介します。
「自立支援の取り組みに対するインセンティブ」に関する論争について
先日投稿したこちらの記事について▼www.sow-the-seeds.com
色々誤解も生みそうなので少し補足をさせていただきたいと思います。
前回私が否定的な書き方をした、おむつ外しや自立歩行の促し等、いわゆるADLの維持向上に資する取り組みに対して報酬加算を行うという事について。
国がこれを行うに至ったのには「衰えることを許さない」以外にも理由があります。今回はその背景についても少し触れておきたいと思います。
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医療と介護の違いを国もあまり分かってないから迷走する【平成30年度 介護報酬改定】
こんにちはyuです。
1月はブログお休みしておりまして今年初めての投稿になります。今年もよろしくお願いします!
さて、1月26日、第158回社会保障審議会より平成30年度の介護報酬改定の全容が明らかにされました。
介護報酬は全体で0.54%のプラス改定となり、介護事業者としては喜ばしい結果だったのではないでしょうか(デイサービスは大変になりますが)。
しかし、「自立支援」「重度化防止」に力を入れたその内容を見ると、相変わらず国は医療と介護の違いが分かっていないのだなぁと。
もっとも、我々介護事業者さえもそこのところが分かっていない人が多く、ちょっとでも介護職の社会的地位を向上させようと医療の真似事に躍起になってますしね。
今後の日本の介護のあり方、老人の生活のあり方は中々良くはなっていかないだろうなと不安を覚えます。
今回は平成30年度の改定内容に触れながら、医療と介護の違いについて考えていきたいと思います。