介護業界において、職種間の溝、職種間の争いは避けて通れません。
多職種が協力してケアにあたる…
その原則は誰もが理解しているにも関わらず、それでも互いの悪口、陰口、不満を言い合って争いが耐えないのが常です。
今回は特養を舞台に、どうしてこのような事が起こるのか、どうしたらこの争いは無くなるのか、或いは無くせないものなのか、考えていきたいと思います。
「理想と現実のギャップ」との付き合い方【新人介護士向け】
こんにちは、yuです。
4月になりましたし、社会人なりたて、入社したて〜2年目くらいまでの方々にメッセージを送りたいと思います。
この仕事をしていると「想像していたのと違う」とか「本当はもっと利用者に寄り添った仕事がしたかった」とか、組織に対する不満を聞く事が多々あります。
私としては、こうした不満が生まれる理由は2つあると思っていて、1つは環境の問題、もう1つは自分の問題だと思っています。
今回は厳しいことも含め、その2つの理由についてお話しします。
新卒入社の3割は3年以内に辞める世の中、辞める前にちょっと考えていただけたら幸いです。
介護施設が『無理やり食事介助』をやめる方法【前編】
スポーツの世界で暴力的な指導がなくならないように…
介護施設で虐待事件がなくならないように…
介護施設における『無理やり食事介助』もまた、起きてはならない事と解ってはいても中々なくならない現象の一つです。
もっとも、先の二例と比べた時に『無理やり食事介助』は起こってはならない事という問題意識も、実はそのような事が起こっているという事実認識も、まだまだ世間的には薄いですし共有されていないというのが現状です。
介護施設から『無理やり食事介助』をなくしたい…
その時、施設ではどのような取り組みを行えば良いのかを考えていきます。
「組織図はちゃんと作りこみましょう」という話
皆さんは、ご自身の施設の組織図を理解し、日頃からそれを使いこなせていますか?
案外、組織のトップでさえ組織図に関して無頓着で、その結果うまくいかなくなる組織が世の中には沢山あります。
組織の営みは身体と似ています。職員それぞれの役割の違いや指揮命令系統の流れなどをよくよく理解し、共有しておくことが大切です。
今回は介護施設を例に、考えていきたいと思います。
仕事が早い人は、決定的に〇〇が早い
こんにちは、yuです。
昔尊敬する先輩がいまして、その人はいつも穏やか〜にゆったりと仕事をしているように見えるのですが、いつも仕事が早かったのです。
誰もが所詮は人間です。動きの速さ自体には、そこまで差は無いはずなのに、いったい何が理由でこの差は生まれるのでしょうか?
介護の仕事は、事務仕事と違って物理的に様々なことを処理するので、よーく見ているとその原因が見えてきます。
今回は、観察していて気づいた点をまとめようと思います。
続きを読む介護における「マズローの欲求5段階説」、より実用的な解釈について
アブラハム・マズロー氏による自己実現理論「欲求5段階説」については、ご存知の方も多いと思います。
人材育成や社会人のキャリア形成など、様々な場面で参考になる考え方として使用されています。
介護分野においては介護福祉士の試験でも出題されるように、お年寄りの心理や欲求を理解しケアにあたるための知識として、これを理解しておきましょうという事も言われます。
昔、ある職員さんから
「自分で訴えることが出来たり動けたりする方には、何をして差し上げれば良いか分かりやすいけど、寝たきり度が高く、意思表示も出来ないような方には何をすれば満足して頂けるのか分からなくて悩んでいる。」
という話を聞いたことがありました。
こうしたケアの方向性や力点の置き所に関する悩みついても、この『欲求5段階説』はとても参考になる考えを含んでいます。
今回は、この欲求5段階説の応用編として、一般論とは少し違った解釈から解説していきたいと思います。