こんにちはyuです。
少し前のことになりますが、このようなニュースがありました。
埼玉県は3日、特別養護老人ホーム(特養)の整備計画などを検証する県議会の特別委員会で、今後認可する特養について、10床をひとまとまりにして手厚い介護をする「ユニット型」と呼ばれる個室を実質減らす方針を示した。国はユニット型の整備を重視するが、自民党県議団の強い意向で県が方針転換した形だ。
〜中略〜
従来型は入居費用が低く抑えられ、ユニット型よりも従来型を希望する入居希望者が多いとの声が施設にはある。
これまで国はユニット型特養の設置を推進してきました。2001年以降、新設される特養はユニット型のみという形だったのですが、ここにきてその方針に陰りが見え始めています。
上のニュースでは、利用者にとってユニット型特養は金銭的負担が大きく、従来型特養を希望する人が多いことがその理由としてあげられています。
私はどちらの施設でも働いたことがあるのですが、この利用者負担以外にも様々な理由から今のユニット型特養を続けていくのには無理があると感じています。
今回は、岡田耕一郎・岡田浩子著「スウェーデンの老人ホーム 日本型ユニットケアへの警鐘」を参照し、日本とスウェーデンのユニット型施設の違いを見比べながら、いま日本のユニット型施設が抱えている問題点について考えていきたいと思います。
※ユニット型と従来型の違いについては、ある程度基礎知識がある前提でこれからの話を進めさせていただきます、ご了承ください。
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