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社会人に読書が必須である、5つの理由

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電車に乗っていると、あまりに多くの大人が(若者だけでなく中年層も)スマホでゲームに熱中していて驚かされます。かつては勤勉と評された日本がこの先どうなってしまうのかと、大して勤勉でもない私でも思わず心配になってしまいます。

こちらの調査によると、20〜50代の約4割は、本を全く読んでいないという事が分かります。
日本の年齢階層別 読書人口 (寄稿:冬狐洞隆也氏):【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】

読書は、一言では語り尽くせぬ程の内面的な財産を与えてくれます。今回は読書があなたに与えてくれる5つの財産について…

 

1 . 読書とは、偉大な先人達との会話である

皆さんは尊敬する友人や先輩、上司はいますか?

その人たちと食事をしていて、えも言われぬ充実感を味わった経験をした事がある人は多いのではないでしょうか。「いや〜、タメになる話が聞けたなぁ。」と。やはり優秀な人の考えに触れるというのは、自分にはない気づきや発想を与えてくれるものです。

普段は会うことも叶わぬ大企業の社長でも、ある分野の専門家でも、憧れのスポーツ選手でも、外国の人でも、今は亡き人とであっても、読書であればこうした体験が可能となります。たったの数百〜数千円で、あるいは無料で。

自分の好きな時間に、好きな場所で、好きな量、何回でも繰り返し…これほど効率の良い、自分の為になる機会が他にあるでしょうか。会社や世の中では数多くの研修プログラムが存在しますが、そのほとんどはコスト的にも効果的にも、読書で十分事足りるでしょう。

読書に慣れてくると、本屋さんが今までとは違った景色に見えるはずです。

本という“物”ではありません。様々な分野の“人”たちが、あなたに語りかけています。
「今日は私と語らいましょう。」と。

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2 . 大抵の悩み事はすでに先人も悩んでいるし、解決している

あなたの悩み事は、決して特別なことではありません。

これまでにも同様の悩みを抱えた人は大勢おり、またそれに関する研究や検証もされていることがほとんどでしょう。人の営みというのは、テクノロジーの進化こそあれど、その本質は何千年と変わっていません。

読書を通じて学びを重ねた人であれば、あれこれ悩みの渦から抜け出せなかったり、行き当たりバッタリで行動して失敗したり、無駄な労力を自分にも周りにも課すような事は、劇的に減らせます。



3 . 自分の感覚に頼った判断は、半分は間違う

能動的に外部から知識を習得しなければ、あなたの判断は全て経験則に基づく判断ということになります。

たまたま1回の成功体験、たまたま1回の失敗体験が、その後の多くの意思決定に影響を及ぼすことになるのです。経験則は、あなたの人生1回分の学びでしかありません。読書であれば、他人の人生をお借りして、人生何十回、何百回分の学びを得られます。

より広い知識見識があったなら、180度違った判断ができたかもしれません。あるいは第二、第三、第四の選択肢を見出せたかもしれません。

責任ある立場になる程、多くの人(お客様、株主、従業員など)の人生を左右します。
的確な判断力、意思決定力を磨く為にも、日頃から勉強することをオススメします。

プロセイン及びドイツの首相を務めた、オットー・フォン・ビスマルク(1897-1975)は、以下のように語っています。

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「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」
「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避ける為、他人の経験から学ぶのを好む。」*1

 

4 . 言葉の引き出しを増やしてくれる

社会人ともなれば、言葉で人に説明する、説得する機会も少なくありません。適切な言葉を用いることができれば、相手にとっても解りやすく、それはよりスムーズに達成されます。

言葉のボキャブラリーだけではありません。物事を説明する際には、『起承転結』『結論から』『根拠を示す』『比較』など、様々な手法があります。読書をすると、こうした手法が自然と身につきます。


 

5 . 社会を考える、未来を考えるキッカケをくれる

世の中で実績を残している人の多くは皆自分なりの社会観や歴史観、更にはあるべき未来観を持っています。

「これからの社会はこうあるべきだ!」そのような未来思考に基づいて意思決定ができます。今まで前例がないからとか、上司が納得しないからとか、これがウチの会社のやり方だからとか、そのような内輪の小さな次元で物事を判断しません。

読書を通じ世の中の様々な事象に触れる事は、自らの考えをより広く、勇気あるものにしてくれます。