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介護の現場から リーダーのためのブログ

世界の安楽死事情まとめ【書籍紹介】

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少し前のことになりますが、この本を読みました▼

安楽死を遂げるまで

安楽死を遂げるまで

 

 著者プロフィール

スペインとフランスを拠点に世界各国で取材するジャーナリスト。海外の事件や社会問題から、政治、経済、スポーツ、医療まで幅広く活動する。6言語を操る。 最新刊に『安楽死を遂げるまで』

引用元:宮下洋一 YoichiMiyashita (@MiyashitaYoichi) | Twitter

 

 

この本には、実際に安楽死を支援する団体への取材、安楽死現場への立会い、残された家族への取材などを行った様子がかなり生々しく記されています。

涙なしには見れませんでした。

また、「死の現場」という観点だけでなく、安楽死が認められている国々の法的な違いや、死に至るまでの手段の違い、歴史なども分かりやすくまとめており、とても参考になりました。

ずっとこの本の読書感想をブログで書きたいなぁと思っていたのですが、内容が内容だけに身構えてしまって腰が重い…。

今回はその一歩手前として、こちらの本を参考に各国の安楽死事情の違いを備忘録的にまとめておこうと思います。

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介護士一人あたりの年間有給取得日数、0.6日→10日以上を実現するまでのプロセス

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こんにちはyuです。

平成31年度から有給取得の義務化が始まりますね。今まで職員の有給取得状況について意識していなかった・対策をしていなかった会社では、今から準備をしておく必要があります。

平成30年6月29日に労働基準法などの改正案を含む「働き方改革関連法」(働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律)が成立したことにより、平成31年4月1日から一定の条件を満たす労働者については、年に5日(以上)の有給休暇を取得させることが義務化される予定になっています。

参考:有給休暇とは?付与日数や義務化への改正情報まで徹底解説 | BizHint(ビズヒント)- 事業の課題にヒントを届けるビジネスメディア


知人の勤めるあの施設なんか、どうするのかすごく心配!

先日ツイッターにて、うちの施設は有給取得率が良いという旨をお伝えしたところ、ありがたいことにリクエストを頂きましたので、今回はそうなるまでの道のりをお伝え出来ればと思います。

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介護は「させて頂いている」のか「してあげている」のか、私的結論。

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「介護は『してあげてる』んじゃない。『させて頂いている』と思え」

いつからか、誰からか、そのような言葉をたまに聞くことがある。

介護の仕事は、意識して気をつけないと「してあげてる」感に支配される。年上の人に対する礼儀も、お客に対する礼儀もなくなっていくリスクのある仕事だ。それがエスカレートすると虐待だって起こりうる。

おそらく、そのようなリスクを危惧した誰かが、それを戒める意味で「させて頂いている」と教育するようになったのではないか。


・・・・・

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オランダの老人ホームでは、一年間に入居者の半数が亡くなっている?【記事紹介・解説】

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こんにちは、yuです。久しぶりの更新です。


介護業界では、よく「北欧に学べ」といった趣旨の話を聞くことがあります。

どういうことか、もう少し具体的に言うと、

「北欧は日本に比べて、ユニットケアやグループホームなど、生活の場としての老人介護体制が徹底されている。認知症ケア、個別ケアに手厚い。」

といったニュアンスで言われます。

集団的ケアから個別ケアへ。

事実、日本でも、北欧に倣ってユニットケアが導入され、いまでは全国の特養の半数近くを占めるまでになりました。

しかし、体裁の良い部分だけを輸入し、悪いところは(あえて?)伏せてきたのが、今の日本の介護業界であり、その歪みが現場の疲弊という形でいま起こっています。

表題にあげた「オランダの老人ホームでは、一年間に入居者の半数が亡くなっている」というのも、都合の悪い事実の一例です。

今回は、福祉ジャーナリストの浅川澄一氏の記事から、オランダの実態紹介と解説をしていきます。

※オランダは正確には北欧ではありません、地理的には西ヨーロッパに属します。ただ、日本でいう「北欧に学べ」も、その範囲の定義は曖昧です。北欧の中でも国によって制度には細かな差があるため、一概に「北欧=こう」と断定して語ることは出来ません。ここでは、欧米諸国の事例という括りで見ていただけたらと思います。

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「利用者:直接処遇職員」比率から考える、介護現場の運営方法

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「利用者:直接処遇職員」とは、利用者の数と職員の数の比率のことです。

お金のことだけを考えるなら、職員が少なくなるほどに収益性は良くなります。反対にサービスの質や労働環境だけを考えるなら、職員は何人でも増やして欲しいというのが現場の心情です。

この相反する要素をどの位置でバランスを取るのがベストなのか。

これを考える時に役に立つ数字となるのが「利用者:直接処遇職員」比率です。

よくある経営層と現場層の軋轢も、ここを共有しながら事業運営についてコミュニケーションが取れると、とても円滑になります。

今回は、「利用者:直接処遇職員」比率の考え方や、それをどのように解釈し、事業運営に役立てるのかというお話をしていきます。

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【Google流】優れたマネジャーに必要な8つの要素

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優れたリーダーやマネジャーを発見し育成する事…

これはどの組織においても重要なテーマの一つであると言えます。

しかし業種による専門的な「技術」と違い、リーダーやマネジャーというのは「役割」であり、その人の人間性に依存するところが大きいです。

そのため、リーダーの選定・育成においてこれといった決定的な要因が社内で共有されず、「上司に好かれたアイツ」が出世し、稚拙なマネジメントやリーダーシップで現場を困らせる事も少なくありません。


世界的テック企業であるGoogleは、なんでも数値化したりデータを集めたり、研究することが大好きです。

そのGoogleにおいても「優れたマネジャーとはなんぞや?」というテーマは研究され、その結果は書籍を通じて公表されています(その結果は意外にも私たちに身近な内容となっています)。

今回は、Google流「優れたリーダーに必要な8つの属性」をご紹介します。

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介護施設の人事異動について考える

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人事異動。

どこの法人でも大なり小なり行っている事と思いますが、施設によって異動を行う目的意識、頻度、留意点などにずいぶんと差があるようで、組織マネジメントの観点から考えてみると中々面白いテーマです。

上手に考え抜かれた人事異動は立派な戦略・戦術になり得ますが、迂闊な異動は組織を混乱させたり職員を失望させたりとピンチを招く事もあります。

せっかくやるなら上手にやりたい。今回は人事異動にまつわるお話です。

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