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介護の現場から リーダーのためのブログ

私が部下の残業届を書く理由

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こんにちは、yuです。

なんだか最近、残業シリーズみたいになってしまって申し訳ありません。残業にまつわる話はひとまず今回で最後にしたいと思います。

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ウチの施設の場合、残業届は申告制です。

各自が残業する必要があると判断した時に、上司に届出を持って申告します。申告のないものは、無かったことにされることもよくあります。

前回の記事でも述べたように、届出を出した時に嫌な顔をする上司がいたりするのも確かで、中々申告しづらいというのが多くの人の心情ではないでしょうか。

私はよく部下の残業届を書いて印だけ押してもらう(毎回ではないですが)ということをするのですが、今回はそれをする理由について…

 

[目次]

 

 

1 . モチベーション管理

時間内で終わらないほどの仕事量を課せられ(あるいはトラブルなどで時間内に終わらなくて)、自分の責任を果たすべく一生懸命に仕事をして…残業届を出した時に嫌な顔をされるってとても悲しいですよね。

「なんで残業するんだ?」ってあの顔。

残ってまで頑張ったんだから、本当だったら労いの一言くらいあっても良いようなものです。


本来残業届は事前に提出するものなのですが、忙しい時はそれすらも億劫なものですし、それを書く労力すら勿体無い。

上司である私が届出を書くことで、ちょっと手間を省いてあげたいと言うことと、ちゃんとあなたの働きを見ていますよ、感謝していますよと言うことが伝わればなと考えています。


もう一つ。それは私が盾になると言うことです。

私は残業命令が出せる立場にありますが、私の上にはまだ何人か上司がいます。

中には「なんで残業してるんだ?」と考える人もいないわけではありません。

私の筆跡で書けば、その上司の意識は私に向かいます。この残業に疑問や文句があるのなら私に言ってくれという暗黙のメッセージにもなるかなと。


2 . 労働管理

問答無用で「時間内に終わるようにしなさい」と言うのは、上司として思考が停止しているのではないかと思います。

特に介護の仕事は、現場に精通していれば業務量とかかる時間について予測もしやすい仕事です。

私自身が、現場の皆の労働に対して責任を持てる上司でありたい。本当に残業が必要な状況か否か、きちんと判断できるようでありたいですし、明らかに残業が必要な時は、その職員にちゃんと制度で報いたい。

そのためには「現場の状況を理解する努力」を普段からする必要があります。

私の現場との向き合い方や責任を意識する上でも、届出を書くことが役に立っています。



3 . 職員の意識を変えたい

これは職場の文化によるものなのですが、今いる施設ではもともと残業届を出す文化、また、上司がそれを労う文化があまりなかったような印象を持っています(私は今の部署に1年半前に配属)。

現場の皆はタイムカードを事前に切って、こっそりサービス残業。上司は気づいていないのか、見て見ぬふりをしているのか。

そんな嫌な文化を変えたいです。

頑張ったぶんは堂々と自慢して欲しいですし、こちらも感謝を伝えたい。そのような互いに気持ちのよい関係が築けたら良いなと思っています。



4 . 残業代乞食をどうするか

権利意識が変に強いところでは、ダラダラ残業、お金欲しさの届出が横行している職場もあるかもしれません。

そうでない職場でも、中にはそういう人もいるかもしれません。ウチの職場では今のところそのような人は見当たりません。

いたとしてもその人はどうでもよくて、まずは真面目に頑張ってる大多数が報われればそれで良いのです。



さいごに

感染症なども流行りやすい季節になってきました。実はうちの職場も行事やら体調不良者(利用者も職員も)やらがあり、最近はバタバタしています。

そんな時だからこそ、互いに感謝を忘れずに、上司も部下も支え合って頑張りたいものですね。