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介護の現場から リーダーのためのブログ

不謹慎だけど、お年寄りは可愛いしそれには理由がある

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介護の仕事している多くの人が抱いた事がある感情…

「ちくしょう!あんた可愛いよ!」

大変不謹慎ながら、お年寄りは見た目も言動も可愛らしいことがあるのです。

不謹慎なのは承知なのですが、もしかしたらこれは、お年寄りが生き抜くための自然の摂理なのかもしれないと、よく考えます。

先日あったエピソード…

  

おばあちゃんが可愛らしかった話

先日、私と後輩(ガタイのいい)が夜勤中、一緒に真っ暗な廊下を歩いていた時のこと。

遠〜くの方からフロアに出てきたおばあちゃんが、小〜さな声で予想だにしない独り言。

「細い人と太い人が歩いている…」


何ですかそれ!見えたものそのまま心の声が出ちゃってるよ!聞こえてるし!でもめっちゃ可愛いよ!


お年寄りが天然にする予想だにしない言動は、介護士を和ませる事が多々あります。

「可愛い」なんて、普段は赤ちゃんや犬や猫なんかに使う言葉で、人生の大先輩であるお年寄りに使うのは失礼です。分かっています。

私も自分の親がどこぞの若造に「可愛い」なんて言われたら腹が立ちますし、自分が歳をとった時にも言われたくないです。

ですから口に出していう事はありませんし、後輩が軽々しく口にした時には注意しています。


ですが、この「可愛い」という感情は自然に湧いてきてしまうものでして、問答無用でけしからん!と断じてしまうのは違う気がします。要は「確かにお年寄りが可愛らしい場面はある、けど言っちゃいけない事、やっちゃいけない事はわきまえようね」という事です。
※可愛いからといって赤ちゃんをあやすような態度で接したり、動画にとって仲間内で見せびらかしたりするのは最悪です。



赤ちゃんはなぜ可愛いのか

赤ちゃんはなぜ可愛いのか。それは自分自身では生きていけないから、誰かの世話にならないと生きていけないから、ではないかと思います。

可愛くなかったら、誰も面倒見ようと言う気にはなりません。

可愛いから面倒を見るのか、面倒見れるように可愛く感じるよう私たちの脳にプログラムされているのか。

とにかく「可愛い」という事は赤ちゃんにとって生き抜くための術なのです。



お年寄りは赤ちゃんに戻る?

沖縄にはカジマヤー祝いと言う風習があります。

カジマヤーとは旧暦の9月7日に行われる97歳の生年祝いのことで、カジマヤーは「風車(かざぐるま)」という意味です。カジマヤーを迎えると人は再生して童心に戻るという言い伝えがある事から、風車を持たせた事に由来しています。97歳を迎えた方は真っ赤なちゃんちゃんこを身にまとい、カラフルな風車を飾ったオープンカーに乗って、集落をゆっくりと行進します。

出典:沖縄で大切にされている生年祝い

 
このように文化としてお年寄りが赤ちゃんに戻るという事を前向きに捉え、お祝いをしている地域もあります。

お年寄りが可愛らしいという感情は、やはり変な事ではないようです。



さいごに

介護の仕事というとキツイ事ばかりが注目されがちですが、こんな場面で和む事も多々ありますし、何より人生の最期にお供させてもらっている(終わり良ければ全て良し。人生の終盤が私たちの関わり方次第で大きく変わる)という所では、中々面白い仕事でもあると思います。

「せっかく出会ったからには幸せにしてやるぜ!」そんな気持ちが勝手に湧いてくるのです。