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ニューバランスの靴が歩きやすい、本当の理由

f:id:sts-of:20170326153524j:plainHere Is the New Balance MRL999 "Re-Engineered" Pack | Highsnobiety


脱線してファッションネタ…という訳ではなく
・良い商品はなぜ良いのか
・良いサービスはなぜ良いのか
これを常日頃考えることは思考を磨く良い訓練になります。

今やブームを通り越し、定番とも言えるニューバランスのスニーカー。私も愛用しています。しかし、これほどにも多くの人に定着するとは、ちょっと前までは考えられませんでした。今回はニューバランスのスニーカーに関する所感を綴ります。

 



1 . 私のニューバランス遍歴

中学時代、M574

初めて手にしたニューバランスは一番普及モデルと言える574です。1万円以下で買える手頃なモデルです。通学に運動に、とても活躍してくれました。

当時、周りでおしゃれな人のスニーカーといえばローテク系、コンバース・オールスター、アディダス・スタンスミスあたり。しかし個人的には、何の影響か「ランニング系スニーカーが渋い」という考えがあり購入したものです。


20歳前後、M1400、M576

この頃は一番おしゃれを気にしている時期でした。当時はニューバランスを買うにしても「メイドインUSA、UKでないとダメだ!」という意地があり、この2足を購入しました。

どちらも履き心地は文句ナシに素晴らしかったです。適度に堅さがあり、それゆえ安定感のある歩行が可能なモデルでした。「なるほど、ただ柔らかければ良いってもんでもないな」と感じた思い出があります。


現在、MRL996、MD1500

上の1400と576は既に処分してしまい所有していません。しばらく革靴が好きになり、スニーカーとは疎遠だったのですが、最近また履くようになりました。

今個人的には「スニーカー=消耗品」という考えです。若い頃のようなメイドイン〜という拘りはあまりなく、手軽にオシャレと良質な履き心地が楽しめれば良いと思っています。なので購入したのはいずれもアジア製です。
※メイドインUSA(UK)モデルはメーカーによる修理が可能です(ソール交換も可)。ですので一概に消耗品と呼ぶのは不適切かもしれません。

これがMD1500▼
デザイン性高くないですか?

f:id:sts-of:20170326174707j:plainNEW BALANCE MD 1500 (BURGUNDY & NAVY PACK) - Sneaker Freaker

 こちらのモデルにはREV-LITEソール*1が採用されているのですが、これが非常に軽く、柔らかく快適です。メイドインUSA(UK)モデルでは「適度な堅さが」と言いましたが、こちらは方向性が違うようで、とにかく柔らかいです。くにゃくにゃと、人によってはこれを「安定感のなさ」と捉えるかもしれませんが、履いていて非常に分かりやすいクッション性です。


以上が私のニューバランス遍歴です。数としては決して多くはないですね。私は特別スニーカーマニアでもコレクターでもありませんが、ファッション全般好きな方です。

ニューバランスの魅力は、ファッション、流行、機能…これらが複雑に絡み合い形成されています。今回は機能面(歩きやすさ)について、もう少し深堀りしていきます。



2 . ニューバランスが歩きやすい理由 その1

まずファッションに合わせやすいシンプルなスニーカーというと、コンバース・オールスター、アディダス・スタンスミスあたりが定番です。

f:id:sts-of:20170326183216j:plainhttp://www.adidas.com/us/stan_smith

しかし、これらのシューズは元々はバスケットボールやテニスの為に開発されたモデルです。これらのスポーツは試合中、前後左右360度どの方向にもクイックに対応できる事が求められます。

その為、ソールは前後の高低差を少なくしたフラットな作りになっており、素材もクッション性をつけすぎない(柔らかすぎると着地〜行動の切り替えが遅れる)ようになっています。


一方、ニューバランスの人気モデルはいずれもランニングシューズです。その為ソールの踵部にはしっかりと厚みを持たせクッション性豊かに、つま先にいくに従って薄くなり、前方に進もうという動きを自然に促すようにできています。

f:id:sts-of:20170326203320j:plain

普段の生活では、歩く動作=前に進む動作です。360度クイックな方向転換を求められる場面もそうありませんから、ランニングシューズがメインであるニューバランスを履く事は理にかなっていると言えます。「ニューバランスだから歩きやすい」以前に「ランニングシューズだから歩きやすい」のです。

ニューバランスに限らず、歩きやすいスニーカーが欲しい時はランニング系の中から選ぶのがオススメです。




3 . ニューバランスが歩きやすい理由 その2

さて「ランニングシューズだから歩きやすい」という、ニューバランス関係ないじゃん!という理由を述べましたが、ランニングシューズの中でも、やはりニューバランスは秀でていると思います。

私はスニーカーを選ぶ時はとにかく履き心地重視、そうすると結局ニューバランス一択になります。


ラストメイク

ラストとは靴を成型する際に用いられる木型のことです。つまり靴全体のフォルムとでも言いますか、フィット感に直結するところです。


例えばナイキのシューズの場合、足囲(ウィズ*2)が細く作られている為、足囲に程良くゆとりを持たせようとサイズを選ぶと踵側が緩いといった事が発生します(全長で合わせると足囲がキツイ)

ニューバランスの場合、足囲にも適度なゆとりがある為、つま先〜踵まで、足全体がちょうど良いフィット感を得られる事が多いです。また、ヒールが深いのかしっかりとホールドされるような気がします。とにかく絶妙です。


よくネットや雑誌で「包み込まれるような履き心地」という記述を見ますが、あれはちょっと間違いです。靴ですから、どのメーカーも漏れなく足を包み込んでいます。正確には足全体を均等に優しく包み込んでくれる履き心地」です。



堅さ、柔らかさのバランス

廉価モデルでも、それなりにしっかりした作りをしていると思います。アッパーもソールも、ペラペラしておらず適度な堅固さを保っています。適度な堅さは、歩行時着地する際の足のブレを防ぎ、安定感をもたらします。その為、スムーズに次の一歩へと足を運んでくれます。



4 . Made in USA(UK)とアジア製、どちらを選ぶか

ニューバランスを買う際の永遠のテーマですね。

私の場合どちらも履いてみて「履き心地は甲乙つけ難い」という結論です。
例えば先に書いたREV-LITEソール。廉価モデルに採用されていますが本格的なランニングモデルにも採用されており、テクノロジー的にはより新しく優れたものです。安い=悪いでもない、というのが率直な感想です。

USA(UK)製のものは、素材の良さや作りの堅固さという点ではアジア製より圧倒的に優れていますが、それ以上に生産国の人件費が高い為、ステータス感の演出という側面も強いように感じます← 2017/7/3追記:メイドインUSAモデルを最近購入したところ、十分値段なりの価値があると思いました。訂正します。

 
「デザインが気に入ったものがあれば、生産国は気にせず買う」というのが私にとって正解の付き合い方だと思っています。



5 . さいごに

今回お話しした機能性の他、昨今のランニングブーム、スニーカーブーム、グレーやネイビーなど合わせやすいカラー展開、高価格版と廉価版のバランス、男心をくすぐる品番や歴史…色々な要素が重なっての人気ではありますが、やはり最終的には履き心地、歩きやすさ、圧倒的な実用性が人々の心を掴んで離さないのだと思います。

今回はここまで。半分趣味の話になってしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございました。

最後にもう一度…
・良い商品はなぜ良いのか
・良いサービスはなぜ良いのか
これを常日頃考えることは思考を磨く良い訓練になります(言い訳)。