Sow The Seeds

介護の現場から リーダーのためのブログ

組織マネジメント

長時間夜勤施設が90%超、16時間夜勤が減らない本当の理由

先日、このようなニュースがありました▼ 日本医療労働組合連合会が9日に公表した介護施設の夜勤に関する調査の結果 −− 。厳しい長時間労働になりやすい2交替制をとっている施設が、全体の92.5%にのぼると報告されている。前年から2.3ポイント上昇。このうち8…

上司と部下の溝が永遠に埋まらない理由を、分かりやすく説明する

介護施設では(一般的な会社でも)、上司と部下の溝はつきものです。特に現場を離れた上司と現場業務に入るスタッフとでは、お互いの不満を陰で言い合っている事は珍しくないでしょう。 現場職員「どうせ現場のことなんて知らないくせに、好き勝手言いやがっ…

成長できる人が必ず持っている資質と、それを活かすための教育プログラムとは?

こんにちはyuです。今回は、接遇やサービスマナーに関する人材育成についてです。どのような仕事でも、ある程度経験を重ねた人であれば必ず後輩や部下を持つようになります。組織の目標を達成するために、より良いサービスを提供するために、部下を教育をし…

【東レのデータ改ざん報道を受けて】根本的な原因は〇〇である

28日に発表された、東レハイブリッドコード(愛知県西尾市)が製品検査データを改ざんしていたと言う件について。改ざんはあったものの、安全面ではかなり余裕を持った品質基準を設けており、基準を満たしていなかったからと言って、すぐに安全性が脅かされ…

職員同士のトラブル、公平なジャッジは可能か?【後編】

前回の続きです。前回は、職員同士のトラブルを仲裁やジャッジをするのに、証拠頼りになり過ぎてもいけないですし、上司としては日頃の部下の言動を観察しておきましょう。ジャッジされる側も、信用されるかどうかは日頃の行いが大切ですよ…と言うお話でした…

職員同士のトラブル、公平なジャッジは可能か?【前編】

こんにちは、yuです。職場で時々おこる職員同士のトラブル。人間ですから、ちょっとくらいの不仲は全然良いのですが、それが嫌がらせなどに発展して仕事に支障をきたすようだと考えものです。私も中間管理職のような立場上、よく仲裁に入ることがあります。…

暴れる利用者と身体拘束の問題。悩んでいる介護士さん、管理職さんへ

とあるブログで、このような記事を見つけました。 www.kaigosos.com 要約すると 認知症ゆえ歩き回り転倒や異食を繰り返す利用者がおり、現場は対応に苦慮し疲弊していた。マンツーマン対応にも限界がある。 会議にて、限界だと上層部に訴えるも真剣に取り合…

私が部下の残業届を書く理由

こんにちは、yuです。なんだか最近、残業シリーズみたいになってしまって申し訳ありません。残業にまつわる話はひとまず今回で最後にしたいと思います。関連過去記事▼ ウチの施設の場合、残業届は申告制です。各自が残業する必要があると判断した時に、上司…

「私は自らを身体拘束していた⁉︎」介護施設の実地指導にまつわるトホホな話

実地指導。2〜3年に1回、都道府県の職員が介護施設に赴き、会計上の事や介護報酬請求の事、サービス内容の事など、適正に運営がされているのかチェックしに来ます。うちの法人も今年度は検査対象になってまして、先日無事に検査を終えました。介護保険の制度…

介護現場を数字でマネジメントしてみよう【入浴介助の適正人数の計算】

こんにちは、yuです。ここのところ公私ともに慌ただしくしておりまして、久しぶりの更新となってしまいました。すみません!以前、介護現場を数字でマネジメントする方法として、勤務の組み方にまつわる記事を書きました ▼ www.sow-the-seeds.com 私が、しつ…

組織図を見れば大体の問題がわかる【事例】

こんにちはyuです。唐突な問いかけですが、普段仕事をしている中で組織図って意識していますか?このブログで私は組織マネジメントについてよく論じていますが、特に「組織図」については強い思いがあります。これまで多くの組織内の問題事を見てきましたが…

介護施設に監視カメラは必要か【老健それいゆ、利用者死傷を受けて】

岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で、7月末から5名の利用者が立て続けに死傷するという事故(事件?)がありました。 www.sankei.com 虐待が疑われている職員が、問題が公になる直前に退職をしたそうですが、その職員が白か黒かという事について…

戦力の逐次投入という愚策について(ユニットケアにおける人員配置)

「戦力の逐次投入」歴史や近代史に詳しい人であれば聞いたことがある人もいるかもしれません。軍事における言葉でして、良くない戦術の一つとして有名です。 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井…

「何人いれば足りるの?」介護現場を数字でマネジメントしてみよう。という話

こんにちは、yuです。この業界に身を置いていますと、皆「いかに良い介護をするか」という介護士個人の技術論に興味が偏りがちな印象を受けます。しかし介護のような労働集約型の仕事の場合、良いサービスを提供するためには「現場の労働力をどのように分配…

老人ホームで、季節行事やレクリエーションをやる必要があるのだろうか?【社会保障】【後編】

前編の記事では 介護保険制度は徴収した保険料だけではサービス供給ができないため、給付の50%は公費で賄っている。 国家予算の1/3は社会保障関連であり、これは他の項目を大きく上回る比率。 社会保障給付費の規模は年々膨れ上がっており、解決のための出…

有給取得率と残業時間、私が所属する特養の状況についてご報告 【後編】

先日、8月の職員の希望有給について確認したところ、今までにないレベルで希望者が多かったので、「これで来月現場回るんかい⁉︎」と面食らってしまった私。そんな所から始まった、当事業所の労働環境の確認。有給取得については、全国平均を上回る11.3日/年…

有給取得率と残業時間、私が所属する特養の状況についてご報告 【前編】

先日、8月の職員の希望有給について確認したところ、今までにないレベルで希望者が多かったので、「これで来月現場回るんかい⁉︎」と面食らってしまった私。 現場をゆとりを持って回せるように、職員はもっと有給の取り方を工夫するべきだ。嘆かわしい! より…

うまくいかないリーダーたちに共通して言えること【セルフマネジメント】

こんにちはyuです。 うまくいかないリーダー・・・ チームとして成果が上がらない(売上、サービス品質など) 離職率が高い 人間関係が良好でない 部下が成長しない リーダーには、業種に応じた細かな技術的スキルや、組織マネジメントのノウハウも大切です…

組織マネジメントにおける『車の両輪』とは何か 【ビジョナリーカンパニー】

『車の両輪』2つのうち、どちらを欠いても役に立たないほど密接な関係にあることの例えとして、よく使われる言葉です。*1 経営と現場 営業と開発 速さと丁寧さ 勉強と実践・・・etc 様々な場面で使われる言葉ですが、皆さんは何をはじめに思い浮かべるでしょ…

何が正解?社会人の身嗜みについて長々と考察する

ヒゲ、ピアス、金髪、マニキュア、タトゥー…成人し社会に出た時に、身嗜みについて考えさせられる機会は多いです。上司に注意された事のある人もいるでしょう。あるいは上司として、新人職員の身嗜みを改めるために注意をしたり。例えば「なぜ髪を染めてはい…

「人材育成のために部下に仕事を振る」は本当か?

こんにちは、yuです。よく人材育成の手法として、「上位者の仕事を部下にやってもらって、より高い視点を育てる。」という事を聞くことがあります。ですがこれ、上司が楽するための言い訳に使っていませんか?と言うのが今回のお話です。この方法論自体は決…

メディアが言及すべき本当の論点とは【村田諒太 vs アッサン・エンダム】〜組織論の観点から〜

https://thepage.jp/detail/20170524-00000001-wordleafs5月20日のWBA世界ミドル級タイトルマッチ、村田諒太vsアッサン・エンダム戦の判定問題について。その後、WBA会長ヒルベルト・メンドーサ会長が、自身の見解をツイート。各種メディアによる試合の分析…

組織の変革を妨げる「自分のした苦労は部下にもさせたい病」には注意したい

私が今の施設に来て、1年が過ぎました。今所属している施設は、法人の中でも古株の施設でして、よく言えば伝統的な、悪く言えば「属人的な昔ながら」が色濃く残る施設です。着任直後は、様々な手順書が整備されていない、ルールを聞いてもどこにも書いていな…

全てのビジネスパーソンが知っておいた方がいい『矛盾』との付き合い方【3事例】

「コストを削減しろ!」「サービスの質を落とすな!」このような矛盾に挟まれて、頭を抱えるリーダー職の方は多いでしょう。しかし、この矛盾には「リーダーがリーダーたる」あるいは「組織が成長するための」、オイシイ種が隠れています。この矛盾との付き…

人間は2種類に分けられる。自分より弱い立場の人に横柄になれる人か、そうでない人か

介護施設で仕事をしていると「自分より立場の弱い人に横柄になる人」か「横柄にならない人」、この2種類の人間がいることを痛感します。そして、おそらく世間一般の方々が思うより、前者の人は多いと私は感じています。介護の仕事は、その人の人間性が浮き彫…

4月からリーダーになる人が、やるべき事は一つだけ【人事異動】

まもなく4月を迎えます。人事異動などで、新たな場所でリーダー職として働く人も多いでしょう。あんな事したい、こんな事したい…期待、不安、緊張、意気込み、様々な感情で肩に力が入っている事と思います。失礼を承知で言いますが、最初は99%挫折します(意…

リーダーシップとマネジメントの違いとは?【組織マネジメントの重要性】

このブログでは、主なテーマを『組織マネジメント』と『リーダーシップ』と位置づけ、論じていきたいと考えています。しかし、なぜ組織マネジメントの技術が必要なのか、よく考えてみると私自身うまく説明(あるいは表現)したことが無かったことに気がつき…

方針を強く打ち出すことの功罪【3つのエピソード】

前回の記事、文字数が4000文字に迫ろうとしていたため、全てを書ききれませんでした。補足として関連する3つのエピソードを紹介します。前回記事 ▼方針を強く打ち出すことの功罪【5つのチェックポイント】 - Sow The Seeds [目次] 1 . ある施設長の場合 2 …

方針を強く打ち出すことの功罪【5つのチェックポイント】

新年度が迫ってきています。経営者や役職者の方々は、来年度の目標や方針、行動計画について考えを巡らせているところではないでしょうか。私は役職についていなかった頃、明確な目標や方針が示されなかった時、その事に対して強い不満を持っていました。「…

互いを理解し感謝することにも、戦略が必要

面白い記事だったので、まずはご一読頂きたい ▼ blog.tinect.jp さて、私が所属する介護業界では、これと同じことが現場職員〜役職者間でしばしば発生し、互いの不満を募らせています。3Kで離職が多いと言われるこの業界ですが、実は離職理由の1位は人間関係…