Sow The Seeds

介護の現場から リーダーのためのブログ

死生観

「当たり前の生活」という言葉が苦手です【介護のはなし】

こんにちは、yuです。介護の世界ではよく「当たり前の生活」という言葉が使われます。「当たり前の生活を取り戻す」「当たり前の生活をさせてあげたい」などなど。どういう時にこの言葉を使うのかというと、例えば私であれば 朝起きたらまずトイレに行って用…

75歳以上のすべての人に、安楽死できる権利を認めてはどうか

104歳のオーストラリア人科学者が、先日安楽死を遂げたというニュースがありました。※上の写真は関係ありません。 【シドニー共同】安楽死を希望していた104歳のオーストラリア人科学者が11日までに、渡航先のスイスで致死量の薬物を注射し死亡した。最後の…

介護施設が『無理やり食事介助』をやめる方法【後編】

こんにちは、無理やり食事介助が大嫌いなyuです。介護施設が『無理やり食事介助』をやめる方法、前編では「なぜ無理やり食事介助が起こってしまうのか?」、その複合的な要因について解説しました。 後編では、実際にそれを起こさない施設になろうとした時に…

介護施設が『無理やり食事介助』をやめる方法【前編】

スポーツの世界で暴力的な指導がなくならないように…介護施設で虐待事件がなくならないように…介護施設における『無理やり食事介助』もまた、起きてはならない事と解ってはいても中々なくならない現象の一つです。もっとも、先の二例と比べた時に『無理やり…

介護における「マズローの欲求5段階説」、より実用的な解釈について

アブラハム・マズロー氏による自己実現理論「欲求5段階説」については、ご存知の方も多いと思います。人材育成や社会人のキャリア形成など、様々な場面で参考になる考え方として使用されています。介護分野においては介護福祉士の試験でも出題されるように…

医療と介護の違いを国もあまり分かってないから迷走する【平成30年度 介護報酬改定】

こんにちはyuです。1月はブログお休みしておりまして今年初めての投稿になります。今年もよろしくお願いします!さて、1月26日、第158回社会保障審議会より平成30年度の介護報酬改定の全容が明らかにされました。 www.mhlw.go.jp 介護報酬は全体で0.54%のプ…

人はなぜ生きていられるのか【安楽死の是非について】【死生観の授業10】

12月24日に放送された「TVタックル(テレビ朝日系)」で、安楽死に関するテーマを取り扱っていました。安楽死に関する本も出している、脚本家の橋田壽賀子氏をゲストに迎え、様々な意見が交わされていました。 安楽死で死なせて下さい (文春新書) 作者: 橋田…

自然死は苦しくないらしい、延命治療や延命介護さえ行わなければ…【看取り・死生観の授業9】

今回は看取り介護についてです。以前私は、無理やり食事介助は時代遅れですし、利用者を苦しめるだけだという主旨の記事を書きました。 www.sow-the-seeds.com 終末期における無理な栄養・水分摂取は、心不全、痰がらみ、肺水腫などを悪化させる原因にもなり…

『死』について、利用者と腹を割って話したとき・・・の話し【死生観の授業8】

こんにちは、yuです。皆さんは、施設を利用するお年寄りと「死」について、本音で語らったことはありますか?死というとネガティブなイメージが先行して、タブー視されている雰囲気があります。下手な事言って相手を傷つけてもいけないですし、思わず口をつ…

延命治療ってどんな事をするの?【死生観の授業7】

こんにちは、yuです。お年寄りが急な体調不良などで救急車を呼んだ時、救急隊から必ず聞かれることがあります。「延命はどうしますか?」うちの施設では入居時にいざという時の意向は聞いていますが、入居してしばらくすると古い情報になるため、このような…

ヒト本来の寿命は50〜60歳という生物学的視点【書籍紹介・安楽死・死生観の授業6】

現在、日本における平均寿命は男性は80.79歳、女性は87.05歳。その昔、織田信長は「人生50年」と言ったそうですが、いま人生を50年と考えている人はほとんどいないでしょう。ある生物学者の方はこのように言っています。 サイズの生物学というのですが、大き…

「おむつゼロ運動」に見る、大衆心理の危険性

介護の世界に身を置く者ならば、「おむつゼロ」と言うスローガンを見聞きした事がある人も多いでしょう。国際医療福祉大学大学院教授・竹内孝仁氏が提唱したもので、施設介護において、根拠のある介護を行う事で日中はおむつの着用者をゼロにしましょう!と…

食事介助『全量摂取=正義』が時代遅れなワケ【死生観の授業5】

先日、後輩と食事介助にまつわる話になりました。その後輩曰く「自分が入職した頃(7〜8年前)は、食事介助は少しでも早く、無理矢理にでも全量食べさせなきゃいけないと言う風潮だった」と言います。更にその数日後、新人職員さんと一緒に食事介助をしてた…

食事介助を行わないという父との約束 【看取り・延命】【死生観の授業4】

これまで、終末期や看取り介護等についての記事を書いてきました。 過去記事リンク ▼自分がどのように死ぬか知ってる?【死生観の授業1】実はすごく大事な『死ぬ場所』について【死生観の授業2】「看取り介護」とは何なのか?【死生観の授業3】 さてここで、…

「看取り介護」とは何なのか?【死生観の授業3】

看取り介護という言葉を、皆さん聞いたことがありますか?看取り介護とはケア方法の一つで、介護業界ではポピュラーな言葉です。死に方(人生の最期の過ごし方)は、病院で亡くなるだけが唯一の道じゃない、高齢者にとっての自宅である老人ホームでも、最期…

実はすごく大事な『死ぬ場所』について【死生観の授業2】

【死生観の授業】第2回目は亡くなる場所に関するお話です。死にまつわる事を考えた時、もしかしたら1番大事なのがこれかもしれません。前回述べた「現代社会は、死を意識することのない環境」とはどういう事なのか、これについても死亡場所に関するデータを…

自分がどのように死ぬか知ってる?【死生観の授業1】

職業柄、大勢の方の死に立ち会ってきました。実際に看取った方もいれば、状態が悪化して病院に搬送→入院中にお亡くなりになる、と言う方もいらっしゃいます。現在ケアしている方々も人生の終盤を迎えた、死を間近に控えた人達です。この仕事でなければ、ここ…