Sow The Seeds

介護の現場から リーダーのためのブログ

働き方

介護施設における虐待問題を考察する【クローズアップ現代プラス】

6月4日(火)NHKのクローズアップ現代プラスで『介護施設“虐待死”なぜ?』と題した放送がありました。 www.nhk.or.jp 5月末に報道された介護付き有料老人ホームの入居者死亡事件を受けて、介護施設における虐待問題について取り上げたものです。 介護付き有…

【ワムネットより】『平成29年度 特別養護老人ホームの経営状況について』を解説します

こんにちは、yuです。皆さんはWAM NET(ワムネット)というサイトをご覧になりますでしょうか。独立行政法人福祉医療機構が運営する福祉・医療・保健の総合サイトで、関係するニュースや行政の動向、様々な調査結果などが掲載されているので、私たちが情報を…

介護士一人あたりの年間有給取得日数、0.6日→10日以上を実現するまでのプロセス

こんにちはyuです。平成31年度から有給取得の義務化が始まりますね。今まで職員の有給取得状況について意識していなかった・対策をしていなかった会社では、今から準備をしておく必要があります。 平成30年6月29日に労働基準法などの改正案を含む「働き方改…

【再掲】長時間夜勤施設が90%超、16時間夜勤が減らない本当の理由 

16日の日経新聞に掲載されたこちらの記事▼ 介護施設の約7割が、16時間以上勤務する2交代制の夜勤シフトを取り入れていることが16日、日本医療労働組合連合会(医労連)の調査で分かった。人手不足が深刻化するのに伴って、2交代制は増加する傾向にある。…

仕事が早い人は、決定的に〇〇が早い

こんにちは、yuです。 昔尊敬する先輩がいまして、その人はいつも穏やか〜にゆったりと仕事をしているように見えるのですが、いつも仕事が早かったのです。 誰もが所詮は人間です。動きの速さ自体には、そこまで差は無いはずなのに、いったい何が理由でこの…

「介護主任が常に現場に入っている施設」は危険

3月になりました。多くの職場では平成30年度の人事異動や昇格などが発表され、新たな組織編成の準備に追われているところではないでしょうか。ところで、介護施設によくある役職と言えば「介護主任(あるいは主任介護士)」いつも思う事ですが、この役職の働…

長時間夜勤施設が90%超、16時間夜勤が減らない本当の理由

先日、このようなニュースがありました▼ 日本医療労働組合連合会が9日に公表した介護施設の夜勤に関する調査の結果 −− 。厳しい長時間労働になりやすい2交替制をとっている施設が、全体の92.5%にのぼると報告されている。前年から2.3ポイント上昇。このうち8…

上司と部下の溝が永遠に埋まらない理由を、分かりやすく説明する

介護施設では(一般的な会社でも)、上司と部下の溝はつきものです。特に現場を離れた上司と現場業務に入るスタッフとでは、お互いの不満を陰で言い合っている事は珍しくないでしょう。 現場職員「どうせ現場のことなんて知らないくせに、好き勝手言いやがっ…

私が部下の残業届を書く理由

こんにちは、yuです。なんだか最近、残業シリーズみたいになってしまって申し訳ありません。残業にまつわる話はひとまず今回で最後にしたいと思います。関連過去記事▼ ウチの施設の場合、残業届は申告制です。各自が残業する必要があると判断した時に、上司…

「残業する権利」という考え方もある

これまでにも、残業に関する記事をいくつか書かせていただきました。過去記事▼www.sow-the-seeds.com www.sow-the-seeds.com 残業は少ない方が経営的にも働く人の健康的にも良いことは今更言うまでもありません。ですが私は「残業=悪」とも思っていません。…

介護士の残業代、皆どうしてます?

先日、部下が秋祭り実行委員長の仕事をしていまして、一緒に残って仕事をしていました。色々教えたり確認したりしながらやっていたのですが、作業に目処がついた所であとは部下に任せ、私は先に上がりました。それから数日経ってから残業届を出させてなかっ…

介護リーダー・主任に知っておいてほしい11のキーワード

リーダーの仕事は何かと聞かれると、一言で表現するのは中々難しいのものです。例えば勤務表を作るという仕事。リーダーは、毎日安定したサービスが提供出来るよう人員配置をしなくてはなりません。また職員の働く環境にも留意しなくてはなりません。勤務表…

ある戦略的には「従来型施設の方が新しい」のかもしれないという事実【ユニット型か従来型か】

従来型施設かユニット型施設か・・・利用者にとってどちらが良いのか、働く人にとってどちらが良いのか、国のあり方としてどちらが良いのか・・・これは日本の介護施設の抱えるテーマの一つでもあります。様々な視点からメリットデメリットを論じることが出…

勉強会は準備が9割!気をつけておきたい7つのチェックポイント【体験談】

こんにちはyuです。先日、近所の小学校の授業にお邪魔し勉強会を開催してきました。というのも、近々そこの小学生が「交流会」という形でうちの施設に来る予定があるため、事前に介護やお年寄りに関して色々と説明をしてほしいという依頼があったのです。大…

職場で徒党を組んだりイジメをしたりする人達は「仕事=〇〇〇〇〇」を分かっていない

集団で仕事をしていると、やたらと徒党を組みたがる人達がいます。それは派閥になったり、自分たちに都合の悪い人を排除しようとする手段を選ばぬイジメになったり、仕事そのものよりも上司の顔色を優先させた判断をしたり…そのような言動には「あのー、仕事…

「仕事の報酬は仕事」は強者の論理

「仕事の報酬は仕事」とは、ソニー創業者の一人である井深大氏が言った言葉です。*1ソニーといえば、故スティーブ・ジョブズ(アップル元CEO)もあるインタビューの中で「本当に偉大な、日本のコンシューマーエレクトロニクスの会社があって、それがポータブ…

有給取得率と残業時間、私が所属する特養の状況についてご報告 【後編】

先日、8月の職員の希望有給について確認したところ、今までにないレベルで希望者が多かったので、「これで来月現場回るんかい⁉︎」と面食らってしまった私。そんな所から始まった、当事業所の労働環境の確認。有給取得については、全国平均を上回る11.3日/年…

有給取得率と残業時間、私が所属する特養の状況についてご報告 【前編】

先日、8月の職員の希望有給について確認したところ、今までにないレベルで希望者が多かったので、「これで来月現場回るんかい⁉︎」と面食らってしまった私。 現場をゆとりを持って回せるように、職員はもっと有給の取り方を工夫するべきだ。嘆かわしい! より…

何が正解?社会人の身嗜みについて長々と考察する

ヒゲ、ピアス、金髪、マニキュア、タトゥー…成人し社会に出た時に、身嗜みについて考えさせられる機会は多いです。上司に注意された事のある人もいるでしょう。あるいは上司として、新人職員の身嗜みを改めるために注意をしたり。例えば「なぜ髪を染めてはい…

私がストレスをコントロールする為に用いている、フローチャート【ストレスマネジメント】

私は、20代中頃までよくイライラしていました。仕事において、他者にとても厳しい人間だったように思います。 「自分はこれだけやっている。あの人は何々がダメだ!」「〇〇さんは、この状況が全然分かってない!」 自分は誰よりも一生懸命に仕事をしている…

「人材育成のために部下に仕事を振る」は本当か?

こんにちは、yuです。よく人材育成の手法として、「上位者の仕事を部下にやってもらって、より高い視点を育てる。」という事を聞くことがあります。ですがこれ、上司が楽するための言い訳に使っていませんか?と言うのが今回のお話です。この方法論自体は決…

全てのビジネスパーソンが知っておいた方がいい『矛盾』との付き合い方【3事例】

「コストを削減しろ!」「サービスの質を落とすな!」このような矛盾に挟まれて、頭を抱えるリーダー職の方は多いでしょう。しかし、この矛盾には「リーダーがリーダーたる」あるいは「組織が成長するための」、オイシイ種が隠れています。この矛盾との付き…

「準備が9割」を実感した話【父の言葉】

私事で恐縮ですが、父の話を少し。父は、30歳の時に会社を起こし、零細企業ながら旅行業を営んでおりました。その当時は日中国交正常化から10年足らずという頃、まだ日本人にとって一般的とは言い難かった中国を主戦場にしていました。失敗も成功も、全て自…

メモを取らない管理職は信用されない【5つの留意点】

4月、新年度が始まりましたね。新人職員がよく言われる事「メモを取れ」。これ、本当は立場が上に行くほどやるべき事です。職場で年数を重ねた人ほど、周りは誰もそんな事教えてはくれませんが、新人のメモの量が10だとしたら、役職者であれば100以上はメモ…

理不尽なクレームに立ち向かう勇気はあるか その2

前回のクレーム対応について、続きです。前回記事 ▼理不尽なクレームに立ち向かう勇気はあるか - Sow The Seeds 前回はどちらかというと『とにかく強気でいけ』という誤ったメッセージにも捉えられかねない内容だったので、少し補足的なことを今回は書きます…

理不尽なクレームに立ち向かう勇気はあるか

前回投稿したブログで、二宮金次郎について語りました。 像が撤去されていく様を冗談ぽく書きましたが、実はこれ冗談じゃないと思える出来事でもあるのです。今回は、理不尽なクレームに対する対応について。

社会人に読書が必須である、5つの理由

電車に乗っていると、あまりに多くの大人が(若者だけでなく中年層も)スマホでゲームに熱中していて驚かされます。かつては勤勉と評された日本がこの先どうなってしまうのかと、大して勤勉でもない私でも思わず心配になってしまいます。こちらの調査によると…