Sow The Seeds

介護の現場から リーダーのためのブログ

介護関係

特養における通院付き添いに、加算をつけてくれませんか?

こんにちは、yuです。今年の介護報酬改定について調べていて、ふと思い出したのですが、入居者さんが体調不良の時に行う通院の付き添いについて。これって完全にマンツーマン対応ですから、けっこう大変なんだけど…というのが今回のお話しです。

長時間夜勤施設が90%超、16時間夜勤が減らない本当の理由

先日、このようなニュースがありました▼ 日本医療労働組合連合会が9日に公表した介護施設の夜勤に関する調査の結果 −− 。厳しい長時間労働になりやすい2交替制をとっている施設が、全体の92.5%にのぼると報告されている。前年から2.3ポイント上昇。このうち8…

「自立支援の取り組みに対するインセンティブ」に関する論争について

先日投稿したこちらの記事について▼www.sow-the-seeds.com 色々誤解も生みそうなので少し補足をさせていただきたいと思います。前回私が否定的な書き方をした、おむつ外しや自立歩行の促し等、いわゆるADLの維持向上に資する取り組みに対して報酬加算を行う…

医療と介護の違いを国もあまり分かってないから迷走する【平成30年度 介護報酬改定】

こんにちはyuです。1月はブログお休みしておりまして今年初めての投稿になります。今年もよろしくお願いします!さて、1月26日、第158回社会保障審議会より平成30年度の介護報酬改定の全容が明らかにされました。 www.mhlw.go.jp 介護報酬は全体で0.54%のプ…

人はなぜ生きていられるのか【安楽死の是非について】【死生観の授業10】

12月24日に放送された「TVタックル(テレビ朝日系)」で、安楽死に関するテーマを取り扱っていました。安楽死に関する本も出している、脚本家の橋田壽賀子氏をゲストに迎え、様々な意見が交わされていました。 安楽死で死なせて下さい (文春新書) 作者: 橋田…

「勤続10年以上の介護福祉士、月8万円の処遇改善」をどう考えるか【新政策パッケージ】

こんにちは、yuです。ここの所バタバタしておりまして、更新が滞っていました。申し訳ございません。さて、今更感もありますが12月8日に閣議決定された「新しい政策パッケージ」について。 リンク:経済対策等 : 経済財政政策 - 内閣府この中では、介護人材…

上司と部下の溝が永遠に埋まらない理由を、分かりやすく説明する

介護施設では(一般的な会社でも)、上司と部下の溝はつきものです。特に現場を離れた上司と現場業務に入るスタッフとでは、お互いの不満を陰で言い合っている事は珍しくないでしょう。 現場職員「どうせ現場のことなんて知らないくせに、好き勝手言いやがっ…

成長できる人が必ず持っている資質と、それを活かすための教育プログラムとは?

こんにちはyuです。今回は、接遇やサービスマナーに関する人材育成についてです。どのような仕事でも、ある程度経験を重ねた人であれば必ず後輩や部下を持つようになります。組織の目標を達成するために、より良いサービスを提供するために、部下を教育をし…

自然死は苦しくないらしい、延命治療や延命介護さえ行わなければ…【看取り・死生観の授業9】

今回は看取り介護についてです。以前私は、無理やり食事介助は時代遅れですし、利用者を苦しめるだけだという主旨の記事を書きました。 www.sow-the-seeds.com 終末期における無理な栄養・水分摂取は、心不全、痰がらみ、肺水腫などを悪化させる原因にもなり…

暴れる利用者と身体拘束の問題。悩んでいる介護士さん、管理職さんへ

とあるブログで、このような記事を見つけました。 www.kaigosos.com 要約すると 認知症ゆえ歩き回り転倒や異食を繰り返す利用者がおり、現場は対応に苦慮し疲弊していた。マンツーマン対応にも限界がある。 会議にて、限界だと上層部に訴えるも真剣に取り合…

『死』について、利用者と腹を割って話したとき・・・の話し【死生観の授業8】

こんにちは、yuです。皆さんは、施設を利用するお年寄りと「死」について、本音で語らったことはありますか?死というとネガティブなイメージが先行して、タブー視されている雰囲気があります。下手な事言って相手を傷つけてもいけないですし、思わず口をつ…

勤務表を作るということは権力である【作成時のマイルール】

以前書いたこちらの記事▼リーダー的立場の人に必要な「公平性」や「規律」について色々語った記事です。www.sow-the-seeds.com 役職が上がると、自分でも知らず知らずのうちに権力や既得権を持つようになります。この権力を無自覚に誤った使い方をしないよう…

「私は自らを身体拘束していた⁉︎」介護施設の実地指導にまつわるトホホな話

実地指導。2〜3年に1回、都道府県の職員が介護施設に赴き、会計上の事や介護報酬請求の事、サービス内容の事など、適正に運営がされているのかチェックしに来ます。うちの法人も今年度は検査対象になってまして、先日無事に検査を終えました。介護保険の制度…

延命治療ってどんな事をするの?【死生観の授業7】

こんにちは、yuです。お年寄りが急な体調不良などで救急車を呼んだ時、救急隊から必ず聞かれることがあります。「延命はどうしますか?」うちの施設では入居時にいざという時の意向は聞いていますが、入居してしばらくすると古い情報になるため、このような…

『寄り添うケア』は皆を惑わせる呪文

寄り添うケアがしたい!寄り添うケアが出来ない!寄り添うケアをしなさい!介護の世界でよく聞くこの言葉。合言葉のようになっています。この業界に入ったばかりの人は「こんなはずじゃなかった。もっと寄り添うケアがしたかった」と嘆きます。管理監督する…

ある戦略的には「従来型施設の方が新しい」のかもしれないという事実【ユニット型か従来型か】

従来型施設かユニット型施設か・・・利用者にとってどちらが良いのか、働く人にとってどちらが良いのか、国のあり方としてどちらが良いのか・・・これは日本の介護施設の抱えるテーマの一つでもあります。様々な視点からメリットデメリットを論じることが出…

介護現場を数字でマネジメントしてみよう【入浴介助の適正人数の計算】

こんにちは、yuです。ここのところ公私ともに慌ただしくしておりまして、久しぶりの更新となってしまいました。すみません!以前、介護現場を数字でマネジメントする方法として、勤務の組み方にまつわる記事を書きました ▼ www.sow-the-seeds.com 私が、しつ…

不謹慎だけど、お年寄りは可愛いしそれには理由がある

介護の仕事している多くの人が抱いた事がある感情… 「ちくしょう!あんた可愛いよ!」 大変不謹慎ながら、お年寄りは見た目も言動も可愛らしいことがあるのです。不謹慎なのは承知なのですが、もしかしたらこれは、お年寄りが生き抜くための自然の摂理なのか…

ヒト本来の寿命は50〜60歳という生物学的視点【書籍紹介・安楽死・死生観の授業6】

現在、日本における平均寿命は男性は80.79歳、女性は87.05歳。その昔、織田信長は「人生50年」と言ったそうですが、いま人生を50年と考えている人はほとんどいないでしょう。ある生物学者の方はこのように言っています。 サイズの生物学というのですが、大き…

介護施設に監視カメラは必要か【老健それいゆ、利用者死傷を受けて】

岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で、7月末から5名の利用者が立て続けに死傷するという事故(事件?)がありました。 www.sankei.com 虐待が疑われている職員が、問題が公になる直前に退職をしたそうですが、その職員が白か黒かという事について…

戦力の逐次投入という愚策について(ユニットケアにおける人員配置)

「戦力の逐次投入」歴史や近代史に詳しい人であれば聞いたことがある人もいるかもしれません。軍事における言葉でして、良くない戦術の一つとして有名です。 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井…

「何人いれば足りるの?」介護現場を数字でマネジメントしてみよう。という話

こんにちは、yuです。この業界に身を置いていますと、皆「いかに良い介護をするか」という介護士個人の技術論に興味が偏りがちな印象を受けます。しかし介護のような労働集約型の仕事の場合、良いサービスを提供するためには「現場の労働力をどのように分配…

老人ホームで、季節行事やレクリエーションをやる必要があるのだろうか?【社会保障】【後編】

前編の記事では 介護保険制度は徴収した保険料だけではサービス供給ができないため、給付の50%は公費で賄っている。 国家予算の1/3は社会保障関連であり、これは他の項目を大きく上回る比率。 社会保障給付費の規模は年々膨れ上がっており、解決のための出…

「おむつゼロ運動」に見る、大衆心理の危険性

介護の世界に身を置く者ならば、「おむつゼロ」と言うスローガンを見聞きした事がある人も多いでしょう。国際医療福祉大学大学院教授・竹内孝仁氏が提唱したもので、施設介護において、根拠のある介護を行う事で日中はおむつの着用者をゼロにしましょう!と…

老人ホームで、季節行事やレクリエーションをやる必要があるのだろうか?【社会保障】【前編】

夏祭りの時期ですね。私が働く老人ホームでも先日納涼祭が行われ、近所の親子連れが多くいらっしゃり盛り上がりました。お年寄りの喜ぶ顔、地域の方々との交流、中々やりがいもあり大変微笑ましいひと時でした。しかし私は正直申し上げますと、老人ホームで…

有給取得率と残業時間、私が所属する特養の状況についてご報告 【後編】

先日、8月の職員の希望有給について確認したところ、今までにないレベルで希望者が多かったので、「これで来月現場回るんかい⁉︎」と面食らってしまった私。そんな所から始まった、当事業所の労働環境の確認。有給取得については、全国平均を上回る11.3日/年…

有給取得率と残業時間、私が所属する特養の状況についてご報告 【前編】

先日、8月の職員の希望有給について確認したところ、今までにないレベルで希望者が多かったので、「これで来月現場回るんかい⁉︎」と面食らってしまった私。 現場をゆとりを持って回せるように、職員はもっと有給の取り方を工夫するべきだ。嘆かわしい! より…

熱心な介護と支配欲は紙一重【介護】【人間関係】

とても共感できるツイートがあったのでご紹介。 (介護の名言)熱心な介護と支配欲は紙一重 #介護 — 介護あるある (@kaigoaruaru_bot) 2017年7月7日 (介護の名言)いい関係は〈他人以上、身内未満〉介護職は決して家族にはなりえない。でも困っている人に他人事…

女性の言う「みんな〜」が全然みんなじゃない、という話

介護の現場は女性が多く、それゆえの人間関係に悩まされる事もしばしばあります。特にリーダー的立場になると、意思決定で皆んなを引っ張っていかなくてはいけない存在。皆の自分に対する見方や評価について、気にし過ぎたり尻込みするような事もあるかもし…

食事介助『全量摂取=正義』が時代遅れなワケ【死生観の授業5】

先日、後輩と食事介助にまつわる話になりました。その後輩曰く「自分が入職した頃(7〜8年前)は、食事介助は少しでも早く、無理矢理にでも全量食べさせなきゃいけないと言う風潮だった」と言います。更にその数日後、新人職員さんと一緒に食事介助をしてた…